中国で旧正月に入るこの時期、1年を通してみても海外旅行に出かける中国人が増える時期だ。
出かけるだけではなく海外から旧正月の為帰省する中国人も増える。
つまり旧正月明けにはさらに世界中に感染者が広がる可能性があるということだ。
発症が中国武漢市を中心に拡大している為、現在武漢市では特別な事情がなければ、「武漢から出てはいけない」とする通達を出した。
しかし中国国内では中国全土の3分の2以上の地域で新型コロナウイルスの発症が報告されており、武漢市付近だけ隔離されても世界への感染は完全に食い止めるのは難しい。
問題になっている新型コロナウイルスについて調べてみた。
新型コロナウイルス
新型コロナウイルスは、遺伝子レベルでは89%がかつて中国やアジアで流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスと同じだとする分析結果が出ている。
2003年に発生したSARSは最終的に26カ国に広がり774人が犠牲となった。
しかし発生からの数カ月間、中国政府は疾患の流行やその結果を世界に伝えず、ウイルスの特定や封じ込めの努力を遅らせた。
今回の新型コロナウイルスは、病原性や感染力はSARSに比べて弱いと多くの専門家が予測している。
動物から感染する事が解っており、SARSの時はコウモリだったが今回もフルーツコウモリではないかと言われている。
症状
発症者の症状は様々。
最初はめまい、頭痛、それに四肢の痛みから始まる事が多い様子。
その後非常に強い倦怠感に襲われ、一人で食事をとることも難しくなるほどの症状が出る事もあるということだ。
高熱が出る患者もいれば発熱が出ることなく発症する事もあり、そのため空港で発熱を探知して水際で入国を阻止するよう努力しているがそれも難しい。
今回数十人が亡くなっているが、高齢者や別の重篤なその他の病気を患っていた人が殆どだ。
潜伏期間は現状では1週間前後と言われている。
中国へ渡航された方は2週間程度は家で発症していないか様子を見ていた方が良いと予想される。
マスクが効果なし?
中国では一部のマスクしか新型コロナウイルスには効果がないと買占めが行われているようだが、実は一般的なマスクでも十分効果がある。
風邪やインフルエンザの予防と同じように、うがい手洗い、人混みなどへ外出時のマスク着用はとても有効な手段だ。
まとめ
日本は中国人観光客の人気旅行場所。
中国人観光客が急増する時期の人混みへの外出は出来るだけ避けた方が無難。
外出時もマスクの着用をお勧めする。
帰宅後はうがい手洗いの他に、着替えてすぐに来ていたものは洗濯したいところだ。
そしてなにより中国への海外旅行はいくら楽しみにしていたとしてもキャンセルしてほしい。